20141019 十津川村

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こんばんは。
もうツーリングを終えて帰って来たメルメルです。
やっとツーリング日和の連休となりましたね。
今回は2日分をまとめるので非常に長いです。
なのでタイトルも意味不明です(笑)
 
昨日私の会社は創立記念日か何かで休みでした。
という事は久々の3連休なのでこのタイミングで佐渡島へ行こうと
計画していたのだが、フェリーがやたらと高い…
天気も悪そうだったので行き先を大幅に変更。
 
今回は十津川村に決定。
距離は近いがせっかくなので1泊して奈良~和歌山を満喫すべく、
17日午前5時発。
 
数々の困難が待ち受けているとも知らず…
 
名阪国道~R24~R168を南下。
R168以降は常にクネクネである。
10℃と非常に寒いが平日とあって車も少なく快晴。
久々に「うぉぉぉぉ!!!!!!!!!!旅をしているぞぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!」と
異様にテンションが高かった朝。
 
日本一広い村である十津川村は走っていても確かに広いと感じる。
道の駅十津川郷で休憩。
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「郷」という文字があるだけで更に高まる旅気分。
せっかくだからお土産を買おう♪
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お土産で更に旅気分を高めた所で最初の目的地へと向かった。
今回残念だったのは十津川の濁り。
台風の影響で川は壊滅的な状況になっており、水というより泥が流れて
いるに等しかったので写真は撮らなかった。
 
R168をそのまま南下し、やって来たのはここ。
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日本一長い吊り橋「谷瀬の吊り橋」だ。
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当然ですが、ちゃんと渡りました。途中まで。
向こうまで行っても特に景色は変わらないので半分でいいのです。
 
こうして谷瀬の吊り橋を存分に満喫した私はメインであった筈の
十津川村を後にする事となった。温泉に入らない私が十津川温泉郷
行っても仕方ないので、暫し十津川村を走っているだけでいい気が
してしまったのだ。
 
この時点でまだ9時頃だったのでもっと他の所へ行きたいという欲が出た。
 
この日のホテルは新宮なのでこのままR168を南下し続けたらすぐに
着いてしまう。
潮岬は14R乗り出した頃に行ったので、まだ未開拓の南紀白浜へ行きたく
なった。ここから南紀白浜へ行くには、R311で行くのが常識だ。
 
しかしメルメルは悩んでいた。
何故ならここは奈良と和歌山の県境。
和歌山と言えば…
 
日本三大酷道425号線(別名しにご)が紀伊半島を真っ二つにするかの如く
横切っているではないか!!!!!!
ここから南紀白浜まで120km
その内R425で今日走るのは総延長約170kmの内の恐らく60km程度でしか
ない。余裕だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
去年訪れた岐阜~福井のR157も大丈夫だったし、
洗い越しとガタガタと濡れ松葉くらい我慢出来ると思っていた。
フクピカも4セットあるしね!!!
 
R168を十津川村役場の辺りまで南下するとR42への入り口がある。
意を決し右折。
日本三大酷道というレベルの道をこの14Rで走るというのはどういう事か、
この時は全く考えていなかった。
 
進入して間もなく記念撮影。
タイトル
「死に後に来ました」
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タイトル
「死に後の石垣です」
イメージ 6
タイトル
「死に後は意外と快走路かも知れません」
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ここまでは進入から2~3kmの区間で、離合困難な狭小路とガタガタという
以外は普通です。
 
ここから少し行くとこういうのが酷いと数百メートル毎に出て来ますが、
一応パイロンが立ててあるし規模も小さいので問題ありません。
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徐々に松葉の量が増えますが、この程度は問題ありません。
今思えばこんなもの超快走路ですよ。
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しかしこの先から道は豹変。
濡れ松葉と小石の上を走り続けるしかなくなります。
20km/hで慎重に走っても滑りまくりです。
それでもここまでは写真を撮る精神的余裕があったのです。
因みにこの吊り橋を歩いてみましたが、
木は外れてパタパタ動くしワイヤーが切れてたのですぐに引き返しました。
イメージ 10
これ以降、ツーリング中にこんなに怖くて寂しくて不安になった事はないという
状態でした。肝心な所は全部写真ないので言葉だけで表現します。
 
「これ以上悪くならないでしょ」という期待は数十メートル置きに
ことごとく崩れ去ります。
まず、そこらじゅうが路肩崩壊している為、対向車(ほぼ来ない)に備えて
左寄りを走る事が出来ません。
発生したばかりと思われる崖崩れで道の半分が占領されており、
通過する際は恐怖でした。
 
何より、舗装路かどうかも判断出来ない様な道なんです!!!!!!!!!!!!!!!!
拳大~人の頭サイズの落石が多過ぎて路面以外を見る余裕がなくなります。
気を抜くと特大の陥没にはまります。
ミラーのないカーブミラー、なぎ倒された家屋…
ここはもう日本ではない。ここが地獄なんだ。
本気でそう思いましたね。
 
途中から「龍神温泉まで20km」という手書きの看板が2km毎に出て来るん
ですが、この2km毎というのが余計にプレッシャーになるんですよ。
小走りした方が確実に速いペースでしか前進出来ないんですよ…
 
私がR425を侮っていたのはこの龍神温泉がポイントでして、
てっきりR425のどこかにある温泉なんだと思ってたので温泉目当てに
通る人が意外と多いと思い込んでたんです。
でも、龍神温泉はR371にありました…
 
予想を遥かに上回る酷道度にさすがに限界が訪れ、道が良くなったとこで休憩。
道の途中で休憩しなければならない程疲れたのは初めてです。
タイトル
「死に後のロンリーボーイ」
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ここで時計を見て愕然としました。
まだ50kmも走ってないのに11時!!!!!!!!!!!!!!!!
一体どういう事なんだ!!!!!!!!!!!!!!!
自分の現在地を知ると恐怖で動けなくなりそうだったのでナビは見てません。
 
虫の音や鳥のさえずりが聞こえる訳でもなく、
一切の生命感が感じられない…
暫く清流を眺め、地獄旅行を再開した。
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ここまでは山を上って来たが、ここからは下りとなる。
それがまた一層恐怖を煽るのだ…
もう、あの止まれない感覚は思い出したくない…
 
地獄の囚人と化した私が次に遭遇した悲劇は一瞬だけ景色が開けた集落で
目にした看板だった。
 
「路肩工事のため通行止め。迂回路なし」
 
嘘だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!そんな暴挙が許される国なのかここは!!!!!!!!!!!!!!!!
 
地図を見ても、ちょっと歩いて周囲を見ても、
民家で行き止まりになる道以外どうにも道はない…
あの道を戻るのかと心臓がバクバクしながらも冷静に看板を見たら
「時間規制通行止め」だった。
現場まで歩いて行くともう通っていいと言われたので一安心。
 
間もなくR371に出ると夢の様な道が広がっていた。
k29~R311を「ショーシャンクの空に」の脱獄を果たしたシーンを連想
しながら自由を噛み締めまくりました。
 
飽くまで個人的な見解ですが、
R425をオンロードバイクで走るのはかなりの苦痛を伴います。
余程の覚悟がない限り行かない方が良い道です…
 
そしてコンビニで休憩。
地獄の汚れをここで落としておかねば旅にはならぬ!!!!!!!!
猛烈にフクピカ♪
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ここからR42で南紀白浜へ。
狭いエリアではありますが、何故今まで来なかったのだろう。
南国ムード漂う素晴らしい観光地です。
 
快晴なので海はこんなにも綺麗です。
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広がっているのは岩ではなく砂岩なのだそうです。
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この辺りは平日でも結構賑わっており、ホテルも沢山あるので
ここはまた是非来たい場所です。
R425を走った後なのでこの海を見て生き返りました。
 
ここからR42で新宮まで行こうと思ったのですが、
信号が多く面倒だったのでR311~R168を100kmクネクネしてホテルへ
向かいます。
 
熊野川沿いのR168
ここはGPZ900R乗り、赤忍者紀州さんhttp://ameblo.jp/1997ninja/
が夜中に鹿と激突したあの道なのです。
確かにここはペースが上がってしまう快走路です。
というか、R425さえ走らなければこの辺の道はいい道ばっかりでした。
しかし、3回の事故をこの道で経験し、
対岸の道ではNS50Fを熊野川に落とすという壮絶なエピソードも…
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新宮市に入りいちいち海岸沿いまで行く。
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今回はステーションホテル新宮に泊まります。
いつもなら行き先がどこだろうとソロツーはほぼコンビニ弁当で済まします。
が、今回は違います。
 
仕事終わりの紀州さんから新宮なら15分で行けると電話を頂き、
車で来て頂きました!!
 
「もしかして、メルメルさんですか?????」
 
「そうっす♪」
 
針テラスオールナイトミーティング以来27日振りの再会です。
紀州さんのブログでやたらと登場する中華料理店「楽楽楽(さんらく)」さん
へ連れて行って貰いました。
これがあの楽楽楽か!!!!!!!!!
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紀州さんおすすめのエビチリチャーハンと餃子。
初めて見るコラボですがピリ辛スパイシーで美味しいです。
ただ、私には量が多かったです(笑)
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紀州さんが土曜休めればご一緒出来る予定だったんですが、
先週の台風の穴埋めで仕事になってしまったのです。
伊勢湾台風クラスが来るという情報で大変だったみたいですが、
大した事なくて良かったです♪
 
熊野川はぐちゃぐちゃで山は思いっきり崩れてましたが、
日常茶飯事だそうです…
 
アシュギーネの話もしました(笑)
 
楽楽楽を出て閉館後の道の駅紀宝町ウミガメ公園へ。
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残念ながらウミガメに餌はやれませんでした。
 
そして、紀州さん的にはビッグシティである新宮へ戻り、
24時間営業のモスバーガーへ。
新宮では唯一の24時間だそうです。
コーヒーを飲みながらバイクの事、車の事、ツーリングの事など
いろいろお話しました。
紀州さんも真冬も関係なく乗る人なので冬は常に体調が悪いとか(笑)
 
残念ながら今回はご一緒出来ませんでしたが、
昼間の普通のツーリングも深夜の変なミーティングもやりたいです♪
 
お土産に「鈴焼」まで頂きました。
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紀州さんからおすすめの帰りルートを聞いたものの、
どうやって帰るか考えないまま朝を迎え…
 
6時に出発。
とりあえず池原ダムへ行こうとR42~R169でまた山奥へと入って行きます。
最低気温6℃をマーク…
強烈な寒さでせっかくのクネクネも戦意喪失でガタガタ震えながら
延々と山を上って行きました。
 
性懲りもなくお目当てはまたしてもR425なのです。
この池原ダム沿いをR425が通っているのですが、
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ダムの堤体の上をR425が通っているという珍しい場所なのです。
ただそれだけなんですが、こんな所を国道が通っているという所が
R425の見所でもあるのです。
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当然ここで引き返します。
ここからはまたR169で延々と日陰のクネクネを震えながら走り、
大台ケ原高原へ行くつもりでしたがこれ以上寒い所は耐えられないので
黙々と郡山まで走り、帰って来ました。
 
快晴の2日間、天国と地獄を味わったようなツーリングでしたが、
久々に旅が出来て満足です。
紀州さん、短い時間でしたがお付き合い下さってありがとうございました♪
 
南紀白浜にて。
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