20150613 奥三河

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こんばんは。
珍しく土曜に更新です。
特殊勤務の後輩の代わりに明日が出勤なので気分はどん底ですが
気力を振り絞って走って来ました。
 
目覚ましは前回同様午前3時にセット。
一応目覚めたには目覚めたので心を鬼にして支度。
あまりの眠気にぐるぐる目が回りながらも3時半に出発。
 
今回も行先は奥三河ですが、同じルートばかり走っていては開拓が
進まないので思い切ってずっと避けていた道へ行きます。
 
いつものようにR420とかk10などという快走路を走るのではなく、
三河の秘境を求めて走るのです。
秘境ですから、それなりの覚悟を要する道です(メルメル的には)。
 
R153~R301で新城方面から奥三河探索を始めるのが最近私の中で
主流となっているパターンですが、今回は奥三河基本パターンである
R153~R301~k39の足助経由でR153を北上、
どんぐりの里を通り越し、道の駅信州平谷で休憩。
時刻は5時。
気温10℃という予想だにしない寒さで実は一度引き返してペラペラの
メッシュジャケットから分厚いメッシュジャケットに着替えて出直しました…
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これだけ寒いのに薄暗い山道では虫の猛攻撃に遭った為フクピカで気分を
リフレッシュ♪
 
ここが本日のスタート地点となります。
前回はこの近くの平谷交差点をR418恵那方面に向かって走り、
全然いい道じゃなかった訳ですが今回はR418を売木村方面へ走ります。
ここから阿南町までは以前にも走っており、そこそこの快走路なので
問題はありません。
 
通常、阿南町に抜けたらR151を南下するか北上するかで快走路を楽しめる
訳ですが、今回はそんな生ぬるい真似はしません。
 
これまで避けて来た道その1
R418阿南町天龍村区間へ突撃します。
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何故この道を避けていたかと言うと、地図を見れば確実に狭小路である
事が分かります。
 
狭小路=悪路=帰りたくなる
という流れになるのが分かり切っているのでせっかくの奥三河エリアで
そんな思いをしたくなかったのです。
 
しかし!!!!今回は飽くまで秘境を求めて奥三河を探索せねばならないのです。
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このR418阿南町天龍村区間、写真はたまに出現する一瞬だけ2車線の場所で
撮ってるので普通に見えるでしょうけど、
狭さレベルはかなりの物です。
 
酷道の基準として1.5車線というのがありますが、
確実に乗用車1台が限度な幅の所が随所に見受けられます。
しかし、幸いにも路面状態は良好なのでストレスに感じる事もなく、
むしろ全く車がいないし初めての景色なので意外と楽しい道に思えました。
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天龍村に抜け、このままR418を走るのではなく、
これまで避けて来た道その2へ大きく右折。
 
それが険道として名高いこの道、
長野県道1号飯田富山(とみやま)佐久間線
愛知県道1号飯田富山佐久間線
静岡県道1号飯田富山佐久間線
という3県を跨ぐ県道である。
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起点となる飯田市から南下するとしばらくはとてつもない快走路なんですが
天龍村以南を走るのは初めてです。
何故ならずっと避けて来たから。
 
避けて来た理由は、これも地図を見れば一目瞭然。
高周波振動の波形の如く道が震えている様な地図なのだ。
トンネルの数もやたらと多い。
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因みに、トンネル以外に直線という概念はこの道には存在しないと
思った方がいい。
とことん、徹底的に、完膚無きまでにブラインドコーナーで成り立つ
ぐちゃ道なのだ。
 
「とりあえず造ったから走っとけ!!!!!」というメッセージが込められている
としか思えない道だ。
 
当然狭小路である。雰囲気も抜群に不気味。
気を抜いてはいけない。
無数に立っている全てのカーブミラーを真面目に確認しながら走らないと
安全に走る事は不可能だ。
 
路肩の崩壊などは見られなかったが、
和歌山の酷道425号を凌ぐぐにゃぐにゃ感。
せめてもの救いはアップダウンがあまりない事だろうか。
 
この道に進入して最初に感じたのは秘境感だった。
確かに秘境の香りがするのだ。
 
しばらくk1を南下するとこの道には似つかわしくない立派な橋が出現。
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k1を逸れ、この橋の対岸に行ってみよう。
佐久間ダムへと続く天竜川。
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橋を渡って間もなく、お目当ての場所に到着。
JR飯田線大嵐駅(おおぞれ)だ。
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東京駅をモチーフにしたという駅舎。
秘境駅という雰囲気ではないものの無人駅でなかなかいい駅だ。
ここは電気が点灯する時間の方がもっといい雰囲気になると思いますが
夜にこんな場所にいたらここに泊まるしかなくなるでしょう…
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みんなの休憩所という休憩スペース。
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写真左の張り紙には「登山者の方へ。熊が出るので注意して下さい」
だそうです。
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写真では分かり難いですが、ホームの両側にトンネルがあり、
トンネルの中までホームが続いているという
珍しい構造です。
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実は大嵐駅のひとつ前の小和田駅という駅が
全国秘境駅ランキング2位の素敵な駅なんです。
 
この駅の前を通るk287からアクセス出来そうだったんですが
先程の橋を渡った瞬間に通行止めとなっていた為に諦めました…
ただ、飯田線の駅はどの駅もそうそう容易にアクセス出来る場所にはなく、
飯田線秘境駅号という期間限定の車両があるのでそれに乗ってみたいです。
 
こうして大嵐駅を後にします。
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ここから更にk1を南下し佐久間ダムへ。
これ以降は砕石場などがある為にバイクが鬼汚れました…
 
k1は舗装状態はそこそこ良好で大きなギャップなどは少ないんですが
落石、落ち葉、枝などの落下物が多いのとトンネル内は常に濡れていると
思われるのでひたすら汚れます。
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そして一番印象的だったのは佐久間ダム沿いのトンネル群でした。
素掘りにコンクリートの吹き付けトンネルなんですが、
雰囲気が一味違います。
 
中にはトンネル内で分岐があるトンネルも存在しました。
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極端なオレンジ色の灯りが異様な雰囲気を醸し出すトンネル群。
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そしてやっとの思いで佐久間ダムへ抜けた。
遂に険道を脱出…
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佐久間ダムは完成当初、発電量日本一。
長野、愛知、静岡の3県に跨る日本屈指の巨大ダム。
日本のダムの歴史に刻まれる事業だったそうだ。
 
佐久間湖の湖底には旧飯田線が走っており、
減水時にはそのトンネル群が見れるのでそれも見てみたいです。
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さて、ここから更にk1を南下し、R473に抜けて東栄町の辺りまで行けば
後は好きなように帰れる。
と思い走り出したが…
 
k1~R473で東栄町に行く為の原田橋が今年2月に落橋しており
河川敷のオフロードを走らねばならない為に二輪は通行止めなのだ!!!!!!!!
 
交通整理のおじさんに「戻るしか道はない」と言われた。
 
そんなもん絶対嫌だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あんな道を引き返すくらいなら300kmくらい遠回りした方が断然いい。
停車してルート確認したりするのも面倒だったので良く分からないまま
適当に走っているとフォッサマグナ酷道として名高いR152にぶつかった。
幸い、場所的には秋葉湖沿いの道で酷道区間ではなかったので
R152の超快走区間を走って浜松浜北から新東名に乗って10時過ぎには帰宅。
 
もう走る事はないであろうk1でしたが、
あの妙な雰囲気を味わいたくていつかまた行ってしまうかも知れません♪
 
今回再確認したのはやはり奥三河エリアを走るなら極端に早い時間が
いいという事でした♪
 
夜明けのk39にて。
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