20131013 福島

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サブタイトルを3年と表記していましたが、2年の誤りでしたので修正しました。
17日深夜2時半(会社の創立記念日で金曜休みでした)。
いつもの如く1時間睡眠で真夜中の中央道をひた走る。
(別に1時間睡眠にこだわってる訳じゃありません。
早く出ようと思うと自然とそうなるんです)
 
ルートは中央道~長野道~上信越道北陸道磐越道
 
念の為インナー4枚(夏用を重ね着)、上下革で走る。
今回の目的地は600km先の福島県
家を出た時の気温13℃
中央道が大体6~7℃
午前5時頃に妙高の辺りに差し掛かると気温は急変…
 
予想だにしない驚愕の3℃
 
カタカタカタ!!!!!
さ………寒いにも程があるぞ!!!!!
 
革パンのインナーを履かなかったのが間違いでした。
夏用のインナー重ね着も大失態としか言い様がない寒さ。
前代未聞の寒さの中、米山SAに逃げ込みうどんを食べる。
 
こないだの青海川駅はここからすぐ近くですね。
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長岡JCTから磐越道に入り、福島県入りしてもとにかく寒い。
 
そして降り立った初の福島県会津若松市
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高速からは霞で全く見えなかったんですが、
時間経過と共に霞の中から姿を現した会津富士と呼ばれる磐梯山
 
おぉぉぉぉぉ!!!!!
何かカッコいい山だ。
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非常に景色のいい快走路R49を走り…
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最初の目的地である猪苗代湖へ到着。
この青空と静かな湖面、うっとりしてしまう美しさです。
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透明度は12.0m
日本で4番目に広い湖であり、
水質は日本一だそうで、眺めもご覧の通り素晴らしいです。
 
ここからしばらくR49を走ります。
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景色にも満足したので高速に乗り
120km程離れたとある場所へ向かいます。
これはまた後ほど書きます。
 
とある場所からまた高速に乗り、
磐梯吾妻スカイライン、磐梯吾妻レークライン、
磐梯吾妻ゴールドラインを制圧するべく、
15時過ぎに磐梯吾妻スカイライン高湯側の入り口に到着。
 
ちょっと時間が遅いのが心配だが、
スカイライン3本走って宿まで行っても大した距離じゃないから
余裕だと思いスカイラインへと入って行った。
 
ところが…
平日にも関わらず無料開放されているのと紅葉が見頃なのとで
激混み。時間も悪い…
しかも20km/hくらいでしか走れない…
 
何て事だ!!!!!!!!!!
 
ガソリン3目盛りあったから大丈夫と思ったけど、
区間このペースで走ってたら夜になるどころか
ガソリン絶対足りん…
 
みるみる減って航続可能距離が54kmと表示された。
終了です。スカイライン15kmくらいしか走ってません。
日も完全に傾いてます。
 
どうするか?
戻ってガソリン入れて宿に向かうしかありません。
しかしですね、紅葉が見頃だというのは全く考えていなかった
ので写真だけはきっちり撮りました。
 
高湯側から入ったのが良かったのか分かりませんが、
白樺の峰、天狗の庭、そして写真のつばくろ谷
だけは見る事が出来ました。
 
一番肝心な浄土平には辿り着けませんでしたがね…
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引き返すかこのまま走ってまた四国の時みたいに
「ガソリン足りるか足りないかゲーム」
でスリルを味わうか迷いながら結局引き返す事を決めた
ポイントがここでした。
紅葉真っ盛りの標高1400m地点。
当然、強烈に寒いです。
しかしこの写真が撮れたので
走れないのも引き返すのも無念ですが、
まあ良しとしました。
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ここでおじいちゃんに「お兄ちゃん、記念に撮ってあげよか」
と言われたんですが、
 
「いや、僕はいいです(笑)」
 
「自分は入らんでええのか~はっはっはっ!」
 
と笑われました。
 
「紅葉がバイクのグリーンを引き立たせとるね!」
とは言われませんでした。
 
今思えば撮って貰うべきでしたね。
 
とにかく、まともに走れないスカイライン
明日早朝に全区間リベンジすればいいやと、
高速から夕日に赤く染まる磐梯山を眺めながら
会津若松駅の目の前にある
駅前フジグランドホテルにチェックイン。
 
久々の泊まりです。
 
日中もずっと寒かったので冷え切った身体をお風呂で
温め、ほっと一息。
おもむろに天気予報を見た。
 
18日、福島曇り、長野雨、名古屋雨
 
な…何だって!?
 
5回くらい見直しました。
でも、雨です。
昨日までどこも晴れだったのに…
 
絶望に打ちひしがれながら眠りました。
 
今朝外へ出てみると、やはりどんより曇ってます。
こんな中で標高1000m超えの山なんか走ったって
霧で景色など見れません。
 
全てを諦め、レインウェアを着て6時半ホテル出発。
高速に乗ると案の定濃霧。
福島~新潟~長野~愛知、どこも路面は濡れてましたが
雨には全く降られず。
 
スカイラインが悔やまれてなりません。
しかし、また福島に行く用事が出来たのでいいでしょう。
 
さて、先ほどのとある場所のお話です。
そもそも私が今回福島に来たのは猪苗代湖を見る為でも
スカイラインを走る為でもありませんでした。
 
2011年3月11日14時46分
東日本大震災から2年8カ月が過ぎた今、
東北の地がどうなっているのかをこの目で見るのが
目的でした。
 
当初は宮城県石巻市牡鹿半島辺りから
福島県いわき市の海岸線までを南下するつもりでいたのですが、
1泊では時間に余裕がなさ過ぎたので
今回はいわき市の海岸沿いへ訪れました。
 
この海が東北の海岸沿いを飲み込んだあの日。
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その頃私は会社近くのアパートに住んでおり、
夜勤を終えてソファで眠っていました。
 
ゆっくりとした横揺れで目が覚め、
気分が悪くなりました。
愛知も震度4だったのでかなり揺れました。
 
ニュースの映像で背筋が凍りつき、
あまりの衝撃にその日は眠れませんでした。
一瞬にして生活が破壊され命を奪われた悲劇の後に
東北の人々に突き付けられた現実のむごさ。
それを思うと胸が痛く、
しかし何も出来る事がなくもどかしいという感覚を
初めて味わいました。
 
この頃、まだバイクに乗ってませんでした。
きっと遠い、東北へ行く事なんてないだろうと思ってました。
 
翌年免許取った時、必ず行こうと思った東北。
やっと来れました。
 
いわき市の海岸沿いは堤防の復旧工事の真っ最中です。
堤防から数百メートル離れた地区は何事もなかったかの様に
見えるくらい綺麗でした。
 
前からあったのか、後から建てられたのか、写真右上に社が
見える海岸への入り口。
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ここには荒れ果てた景色が広がっていました。
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決壊した防波堤と家の基礎だけが残った地域。
ここに立った時の気持ちはどんな言葉で表現したら
いいのかわかりません。
 
地元のボランティアによってここまで片付けられたそうで、
遠目からはここが住宅地だったとは思えませんでした。
 
この辺りの震災直後~復興のブログなどを見ると
目も当てられない様な光景です。
今では道も綺麗になり、お店もあり、
この辺りを散歩する方々が沢山みえました。
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今更になって私が来たとこで結局何が出来る訳でも
ありません。
道端に卒塔婆があり、花が供えてありました。
手を合わせ、ただただ被災者の方々のご冥福をお祈りしました。
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実情も知らず勝手な事を言うかも知れませんが、
確かにここは爪痕の地ですし、悲しい気持ちにもなります。
しかし、いわき市内の雰囲気を見てとても前向きな
印象を受けました。
そうであって欲しいし、
今そうある事が誰にとっても大事なんだなと、
そんな風に思いながらいわき市を後にしました。
 
私は基本的にこういう長距離の時ってその土地について
予備知識として事前に名所を調べたりしません。
ただでさえ乏しい予備知識のまま挑みます。
ルートも行き当たりばったりです。
ですから福島県についてほぼ無知でしたが、
ほんとにいい所でした。
 
スカイライン途中リタイヤが悔やまれてなりませんので、
必ず再挑戦します。