20150712 佐渡島

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これが本編となります!!!!!!
 
今回は一気に2日分書いてしまいます。
 
こうして佐渡島に上陸を果たした7/9日。
突如晴れに変わりテンションが一気に上がったので昨日の雨汚れを
落とす為にのどかな風景の中まずはフクピカ♪
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平均気温が本土の新潟よりも1~2℃低い佐渡島
梅雨とは思えぬ快適気候♪
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そして両津港から程近いk65沿いにあるコメリへフクピカ調達。
知らない土地の道では何があるか分からないので予備は常に必要だ!!
 
初日に島の外周を全部走ってしまう事も余裕で出来てしまう訳だが、
翌日に行くとこがなくなると困るしゆっくりと時間を使いたいので
この日は島のちょうど真ん中くらいにいる現在地からまずは島の南側、
小木へ向かった。
 
k65~R350~よく分からない農道みたいのを走り、
最初にやって来たのは島の最南端、宿根木(しゅくねぎ)という地区だ。
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ここは江戸時代後期~明治初期にかけて発展した港町であり、
船大工によって造られた町並を見る事が出来る。
 
この宿根木海岸は当時、船の停泊所となっており
所々に立っている御影石で出来た白い石柱は
「船つなぎ石(白ぼうず)」と呼ぶそうだ。ちょっと不気味。
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船大工の町並散策は翌日に回し、いつも通りテンポ良く進みます。
 
佐渡島の外周を走るにはk45佐渡一周線だけで走れると思い込んでおり、
頑なに海沿いを走り続けようとしたのが間違いだった。
この宿根木のすぐ先でk45は途切れており、海岸沿いの道は通行止め。
それでも出来るだけ海側を走ろうとk543に進入。
 
どろぐちゃ道だった…
 
k543~R350で島の西側を走るk45に出る事が出来た。
地理を把握していないのとそもそも方向感覚がゼロ以下の私には
ナビがあってもいきなり苦戦を強いられた。
 
k45に出ると海岸沿いの心地良いワインディングと絶景が延々と堪能
出来ます。
尖閣湾がある外海府海岸沿いを走っていると気になる道を発見。
海に向かって飛べそうな道が見えた。
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このまま進んで行くと断崖絶壁で道は途切れている。
最高な場所を見つけてしまったではないか♪
 
結構な傾斜があるので前向きで突端まで行ってしまうと地獄を見ます。
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南側は曇ってましたがここまで来ると快晴♪
歓喜の雄叫び写真を撮りたくなった。
 
ぶぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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明日もここに来ようと場所を地点登録し、走り出す。
ほんとはこのアングルで雄叫び写真を撮りたかったけど
10秒のタイマーでは全速力で走っても間に合わなかった…
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佐渡島一周に要する距離は200km弱。
既に1/3以上の距離を走ってしまっている。
とりあえずこの日は翌日の観光の下見という感じで尖閣湾や金山と言った
大御所観光地は全てパスし、佐渡一周線にこだわる事に。
 
とにかく、k45を走っている限り常に絶景です。
一部狭い峠区間もありますが酷い道ではなく、ずっと快走路です。
路面状態が全区間素晴らしいのです。
 
全行程雨と諦めていた佐渡島がこんなにも晴れたなんて…
神様サンキュー♪という軽いノリになってしまう。
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k45で北上を続け、次にやって来たのは島の最北端が近い大野亀。
とにかく景色がいい!!良過ぎる!!
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標高167mの一枚岩という壮観な眺め。
初夏には黄色いトビシマカンゾウの花が一帯を覆うのだが、
時期がちょっと遅かった。
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普段は歩かない私ですが、今回の旅は真面目に歩きます。
展望台からの眺め。
中央に見えるのが二ツ亀です。
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本日の、というか今回の旅の目的地はここから600mの場所にある
観光地ではない地区なのだ。
 
私はある人に会いにここへ来た。
私がずっと佐渡島へ行きたい行きたいと言っていたのはその人に会ってみたい
という理由が大きい。
 
「願(ねがい)」という地区だ。
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琵琶湖の月出漁港と似た雰囲気が漂う。
 
実は私の彼女が3年前、たまたまここへ立ち寄った時にこの願に住む
おばあちゃんと出会った。
おばあちゃんはこの数年前に身体を壊し、東京で暮らす息子さんに
東京で暮らそうと言われたが断り、ここで一人で暮らしている。
願での生活にこだわったのだ。
 
おばあちゃんは彼女に「こんな怖い乗り物でこんなとこまでよく来たもんだ」
と、彼女をもてなそうと家に寄って行けと言ったそうだが
フェリーの時間があるのでゆっくり出来ず、
おばあちゃんと一緒に写真を撮ったのだった。
彼女曰く、凄く魅力的な人だったそうだ。
 
この話を聞いて何だか無性に私もこの人に会ってみたくなったのだ。
そしてその日の写真と彼女が書いた手紙を直接渡したかったのだ。
 
時刻は15時頃だっただろうか。
誰もいないこの地区に入った時、おばあちゃんはもうここにはいない
と感じてしまった。
 
でもまだ分からない。
民宿大野亀荘にお邪魔し、おばさんに聞いてみた。
 
「おばあちゃんもういないんですよ」
 
昨日まで親族一同がここにいたそうだ。
葬儀を終え、みんな島を出たと。
おばあちゃんが亡くなったのは7月2日。
彼女がここに来た時には85歳を過ぎた高齢だったそうなので覚悟はしていたが
一歩遅かった…
 
息子さんが海外出張から帰って来た途端に容体が悪化し入院。
島に集まった家族兄弟に囲まれての最後だった。
話好きな人でここを通る観光客に声を掛けたり掛けられたり、
とても人柄が良かったと。
身体を壊してから畑仕事など出来なくなってしまったが畑には毎日
通っていたそうで、畑まで行く途中のこの海岸でいつも休憩していたんだとか。
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一番楽しみにしていただけに残念で、急に寂しくなってしまった。
 
直接渡したかった写真。
お盆には家族がまた来ると聞き、民宿のおばさんに写真を渡して欲しいと
頼んだら「必ず渡します」と快く受け取ってくれた。
 
しばらくここに腰掛け、静まり返った願で過ごすひととき。
もう寂しくなる一方だったので動き出す事に。
このままバイクに乗ったら帰ってしまいそうだったので気持ちを切り替える
行くつもりはなかったのだが、ここから歩いて400mの所にも名所があるので
行ってみた。
 
海岸伝いの細い遊歩道を歩く。景色は険しい。
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佐渡島は最高気温25℃くらいだったが歩くと暑い。
ゼェゼェ言いながら岩場を歩いていると…
 
どうやらここだ。
10cmくらいのお地蔵さんが岩の隙間に無数に置かれている。
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そう、ここが賽の河原。
ここには洞穴がありお供え物などがしてある。
あまり写真を撮りたい雰囲気ではなかったので写真はありません…
写真の積み石はどう考えても人工的なものだが、
ここにあるものを持って帰ってはいけないとか積み石を崩しても
翌日には元通りになっているとかいう話があるらしい。
 
賽の河原とは親に先立って亡くなった子供が石積みの苦を受けるという
三途の川の手前にある河原。
子供は親の為に石積みで塔を作ろうとするが地獄の鬼が塔を崩してしまうので
延々と石積みをさせられるという恐ろしい言い伝えなのだ…
その報われない魂を救うのがここにある地蔵菩薩だそうです。
賽銭箱があったのでお参りしておいた。念の為…
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こうして願地区を後にした。
 
ここからホテルまでは40km
最北端を通過し島の東側のk45もずっと快走路が続いた。
これで島の3/4周くらいを走った事になる。
 
この島で唯一困ったのはコンビニが島の真ん中を通るR350にしかない事
だった。全くないのだ。
飲食店も国道沿いに集中している訳ですが、佐渡島ならではのという感じの
店が見当たらず、何よりお腹が減らない…
 
朝はフェリーでうどんを食べたが、昼食はなし。
ホテルに行ってから考えようと17時頃にチェックイン。
今回泊まるのは両津やまきホテル。
結構大きい古いホテルですが平日なのでほぼ貸切状態。
 
送ってあった荷物を受け取り、屋根付き駐車場でフクピカ&チェーンメンテ
タイム!!佐渡島でチェーンメンテキットを使えるなんて、
なんてプレミアムなんだ。
昨日の雨でカラカラになったチェーンにお注射です♪
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ホテルの隣にはスーパー、向かいにはコンビニ。
飲食店を探し歩く気力はなかったのでスーパーの弁当で済ませた…
 
ソロツーなどこんなものです。
 
海岸沿いを走ってれば海鮮丼の店とかあると思ってたんですが
何もなくて。
因みに、今回はグルメ情報ほぼゼロなんでよろしくです!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
こうして佐渡島1日目は過ぎて行きました。
 
願から眺める二ツ亀。
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そして10日早朝4時起床。
この日は観光メインで過ごすつもりですがまだ走っていないエリアを
早朝の内に走ってしまいます。
 
最初に向かったのがドンデン山。
R350を東へ走りk81から山へ進入。
ドンデン高原の写真を見て行きたくなったのだが…
180度に折れ曲がる急勾配激狭ヘアピンの連続に加えゴテゴテ路面、
更には洗い越しや牛を放牧してるのもあって○ンが落ちているため
細心の注意と咄嗟のハンドル操作を要求される非常に厳しい道だ。
 
断言します。高原に行く気がないなら絶対に行かない方がいいです!!!!!!!!!!!
 
しかも高原に行くにはかなり歩かないと行けないみたいで
この道から開けた景色は望めないと判明。
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いきなりのチョイスミスを後悔しながら下山し島の北側へ抜け、
k45を南下し次にやって来たのは史跡佐渡金山があるk463大佐渡スカイライン
 
25kmの区間がありますがスカイラインと呼べる区間はごく数キロ。
しかし展望台からは絶景が望めます。
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前日もそうですが、ほんとに今回の佐渡島が全部雨だったら
一体どうなっていたのかと考えると恐ろしいです。
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佐渡スカイラインを下り、またR350で両津港方面へ向かいk45を南下。
島の南側のk45もやはりいい道が続きます。
 
そして小木地区へ。
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ここに来るまでは見るだけでいいと思っていたんですが、
そうそう来れる場所ではありません。
 
一人でこういうのに乗るタイプの人間ではないんですが、
思い切って乗ってみた。
「撮って貰いなさい!!」と半強制的にカメラを取り上げられ、撮影されました。
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たらい舟で7~8分ぷかぷかしててくれる筈なんですが、
運転を体験させてもくれます。
こちらも半強制的というかほぼ強制的にやらされました。
おばちゃんが漕いだのは1分くらいで後は全部私が漕ぎました。
 
あんたが楽したいだけやんか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
これ、非常に難しいです。
汗だくになってもう漕ぎたくなかったので「おばちゃんもういいわ…」って
言っても「上手い上手い。今度は右へピーンとやってみ!!ピーンと!!」とか
スパルタ指導が続きます…
 
一定の操作が出来るようになったらしく、認定証を授与された(発行に200円)。
知多半島とかでたらい舟屋を開業する日が来るかも知れません。
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ぐったりしながら売店で休憩し、すぐそこにある昨日最初に訪れた
宿根木の佐渡国小木民俗博物館へ。
 
実物大の千石船。
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大正9年に建てられた校舎をそのまま利用した博物館。
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印象的な写真でした。
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珍しく真面目に観光しています。
 
そして宿根木の町並を散策。
この石橋も御影石尾道港から石工と共に運ばれ設置されたものだそうです。
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これが有名な三角屋敷。
船の形をしている訳ですね。
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写真に写ってるヤクルトのおばさんがこれも撮っておいた方がいいと
教えてくれました。
ここにしかない珍しいものだそうだが、名前を忘れた…
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軒下飾りも船大工の遊び心があります。
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宿根木の町並もこうして真面目に散策。
昨日の宿根木は曇ってましたが今日は快晴♪
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ここからR350を北上し佐渡西三川ゴールドパークの看板と
砂金山という看板が目に入ったので何かあるかもと思い
k432へ進入。
 
砂金採りには興味がないのでゴールドパークを通り越し砂金山と
書かれている方へ進入して行った。
特に何がある訳でもなくひたすら酷い道を走るだけに終わる。
 
悟りました。
佐渡はやっぱり海です!!
 
時刻は11時頃ですが時間に余裕があり過ぎるので一旦ホテルへ戻り
休憩。午前の部終了です。
 
13時過ぎに午後の部スタート。
お次は佐渡島屈指の観光スポット、金山です。
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1601年に開山して以来1989年まで操業を続けて来たという
坑道の総延長が400kmにも及ぶ超巨大遺構。
個人的にはローマ遺跡みたいな製錬施設遺構が見れるコースにしたかったけど
ガイド付きで時間もかかり高額なので今回は
明治官営鉱山(道遊抗)コースにした。
 
坑道に入ると、めちゃ涼しい♪
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採掘の様子は動くだけでなく音声付きの人形で再現。
顔がリアルでじーっと見てたら目が合いそうで怖かったです…
この中に一人だけ本物がいるみたいなのをやってみたいです。
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そしてこれが道遊の割戸です。
金脈の発見によって手で掘り進められた露天堀跡。
これは迫力があります。
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佐渡金山も極めて真面目に観光し、お次は昨日パスした尖閣湾へ。
外海府海岸の岸壁が見渡せます。
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時刻は15時。
何も食べていないので何か食べようとここの売店であまり好きではない
サザエの壺焼きを食べてみました。
 
観光に来てるおばちゃんらが「美味しいわ!!何個でもいけるわね!!」
と言っていたので気になったのだが。
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もぐっ…ぅぉぇっ……
相変わらず凄いお味です…
 
ここで暫く休憩し、もう行きたいとこは行き尽くしたので
夕陽撮影に備えて移動。
 
時刻は16時。
日没は19時。3時間もありますがここで待ちます!!!!!!
まずはフクピカで時間潰し♪ホテル着いたらやらなくていいし。
絶景を眺めながらのフクピカ。
なんて贅沢な時間なんだ!!
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心地良い風が吹くこの場所で今回の旅の余韻に浸る。
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3時間って、めちゃ長い。
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それでもひたすら待ち続けて遂に訪れた日没の時。
私の佐渡島ツーリング閉幕の時だ。
最後の最後まで素晴らしい景色を堪能出来た佐渡島
感無量の瞬間。
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いつでもは行けない場所。それだからこそいい。
でも、毎年来たいと思うくらい好きになってしまった。
今回、野生の朱鷺にはお目にかかれなかったがいつかは見てみたい。
 
佐渡島、いいとこです。
こうしてメルメルは佐渡島を制圧したのであった。
 
ぶぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(制圧の雄叫び)
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