20160813 くりさんと鹿

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こんばんは。
意味深なタイトルですが、この件は後程。

今日は夜中に出て明るくなる頃にクネクネして極悪偏平タイヤを
まともな状態に復元出来ないか試そうとしたんですが、
目覚めたら8時前だったので即諦めました…
 
もう、見るも無残な偏平ですが、10,900km走っても溝はまだまだ
残っているので次なる目標はこのタイヤを後3カ月使う事です。
そうすれば1年♪
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で、先日サスセッティングの話で盛り上がっていたので
前後サス全抜きのまま10,900km走行してしまったブル男さんの
サスを標準まで戻してみようとしたのですが、
初期値を前のスマホにメモしていて初期値を完全に喪失。
 
どうでもいい話ですが格安SIMに変えました♪
 
マニュアル読んでも載ってない…
仕方なく夕方にレッドバロンへ行って初期値に戻したいと言ったら
そもそも初期値なんてないかもと言われ、
しばらく調査して貰う事に。
 
という訳で、適当に戻してみて日進市の某山で試走してみる事に。
近所のTさんにも来て貰いました。
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で、試しに走ってみたんですが、そもそも狭くて試走出来るような
道ではない事に気付き超絶スローにしか走れません…
動画を撮って貰ったら初心者感丸出しの走りにTさんも愕然。
 
しかし、これまでブレーキ掛けると沈み過ぎていたフロントが
しっかりと踏ん張ってる感が出て下りの恐怖感は薄れそうな雰囲気を
醸し出していました。
 
ブル男さんにはハンドリングに貢献すると言われる
逆回転クランクが採用されています。
クランクが逆回転する事でフロント荷重が増して曲がり易いらしいんですが、
そのせいでリアが簡単にロックしたりケツを振ったりするので
ブレーキングも私には強烈に難しいんです…
 
特に下りは拷問地獄です。
勾配のきついとこでペースを上げようものならブレーキ掛けた瞬間に
ジャックナイフ確定の扱い難さ。
 
走行10,000kmを超えた所で、ブル男さんの総評をおおよそ5段階で
14Rと比較するとこうなります。
※飽くまでメルメル基準です
 
14R
快適性☆☆☆☆
積載性☆☆☆
軽快さ☆☆
俊敏性☆☆☆
扱いやすさ☆☆☆☆
見た目☆☆☆
 
19点
 
ブル男さん
快適性☆
積載性
軽快さ☆☆☆☆
俊敏性☆☆☆(間違いなくもっと俊敏ですが私には怖くて俊敏さを発揮出来ない)
扱いやすさ
見た目☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
20点
 
かろうじてブル男さんが勝ちました!!!!!!!!!!!!!良かったです!!!!!!!!!!!!!
 
さて、お盆休み中の話に戻ります。
新潟から帰った翌日、ワンワンさんとくりさんと3人で奥三河へ。
いつものコンビニで集合。
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今にも雨が降り出しそうな空模様。
R301を走り出した途端、ポツポツと降り出した雨。
すぐに停車して進むか戻るかを検討し、もうちょっと行ってみる事に。
 
すぐに路面はドライになり、やがて前を走る2人のペースに付いて行けなく
なった私。
三河ではどこで置き去りにされても構わない。
めでたくのんびりソロツーの開始です。
ブル男さんに乗り続ける限り、みんなで走る時も奥三河ではこのスタイルで
走ると決めました。
付いて行けないので!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
R301~k35~R257~k10でつぐ高原グリーンパークへ。
くりさんはようやく車検が終わって初の快走ツー。
 
いつもの様に、何でもない会話をしながら休憩。
 
そして、苦手な茶臼山の下りへ…
14Rの頃に好きだった道が今では恐怖でしかないのだ。
 
バイクって軽けりゃいいってもんじゃないんだなと思い知り続けてます。
※それでも私はブル男さんが死ぬ程好きです!!!!!!!!!!!!!!!!
見た目とのギャップがあり過ぎてすぐに降りてしまう人がやたらと
多いらしいですが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
そして、いつも通りたまごや喫茶らんらんへ。
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卵かけご飯は若干食べ飽きた感があるので私は今回もモーニングです。
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帰りにしゃぼん玉に寄ろうと、9時前にらんらんを後に。
 
ワンワンさん、くりさんは青線のルート、R257~k20へ右折、
私は一本先の緑線ルートk356へ右折。
最終的にどちらもk11にぶつかる。
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どちらも奥矢作湖沿いへと続く道だ。
対岸を走る2人が見えた。
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そしてk11に合流した。
 
三河ツーに行った帰りは絶対に走りたい道だと何度も書いている道。
矢作川に沿って続く緩やかなカーブ。
何度走ってもいい道だ。
 
合流して間もなく、対向車に何台もパッシングされた。
珍しいというか、この道でそんな事は初めてだ。
ネズミ捕りをやっているのだろうとペースを緩めた。
 
見通しの良い右カーブ。
赤丸の地点に差し掛かった。
場所は「おど観光やな組合」から1km程西。
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数百m先、道の真ん中に横たわるバイクが見えた。
大勢のサイクリストが手を振っている。
見えた瞬間に、誰に起きた事なのかがすぐに分かった。
 
くりさんだった。
 
駆け寄って声を掛けるも、返事がない。
ただ苦しそうに呼吸をしている。
頭が真っ白になった。
 
既にサイクリストの方がくりさんを路肩に運び、
救急車を手配してくれていた。
ワンワンさんは気付かずに前を走っている。
 
バイクからガソリンが溢れ、観光協会の方も来てくれて
全員で交通整理をしながら救急車を待つ。
 
やがて声に反応したくりさん。
どこが痛いのかと尋ねると、「全身が痛い」と言う。
呼吸が苦しそうなのが不安で仕方ない。
 
やがて救急車が到着。
搬送先を聞き、私はレッカーの手配と警察の対応で残ります。
皆がくりさんに「頑張るんだよ!!」と声を掛け見送った。
 
目撃者のサイクリストの方曰く、
カモシカが飛び出して来てぶつかったそうだ。
 
怪我を負いながらもカモシカは逃げて行ったらしい。
くりさんのZX-14はフロントが木端微塵に等しい状態。
 
帰宅したワンワンさんと連絡が取れ、すぐに病院に向かって容体の連絡を
くれるように頼み、私は一人レッカーを待つ。
 
万が一があったらどうしよう。
頭にはそれしかなかった。
 
10時過ぎに電話が来た。
 
「メルちゃんバイクよろしく♪」
 
どうやら命に別状はないらしい。
鎖骨骨折、脚の付け根骨折で後遺症などの心配もないとの事。
 
一気に気が緩んだ。
 
バイクの状態を気にする力があるそうなので大量に写真を送って
差し上げました。
去年の私の14R大破事件の時にくりさんが撮った「カウル捕ったどー」
写真と上手く合成して載せろと言うんですが、
見れば見る程あまりに惨たらしいので遠目に1枚だけ載せます。
ブル男さんとのツーショットです。
そこらじゅうに飛び散ったカウルを時折現れる巨大トカゲにビクビクしながら
集めました。
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正午、ようやくレッカーが到着。
Tさんも私が先に病院に行けるようにと現場に向かってくれていた。
 
病院の場所を知らないのでTさんに簡単そうなルートを教えて貰い向かった。
 
炎天下の豊田市街地。
巨大病院なのにどこにあるのかが全然分からない…
地図を見ても、近いのにどっちに行けばいいのか分からない…
 
ぐるぐるぐるぐる…やっとの思いで辿り着いた某病院。
ワンワンさんご夫妻と病室に向かうと、脚を吊り上げられたくりさんを発見。
 
くりさんは今、寝たきりさんです。
ベッドの奴隷ですね。
寝たまま歯を磨き、寝たままうがいをする姿が本人には申し訳ないですが
強烈に笑えて仕方ないです。
一応は一カ月入院で、そこからリハビリです。
翌日もダンク氏とお見舞いに行き、今日もダンク氏とお見舞いに行き、
来週も再来週もお見舞いに行きます。
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帰ろうとすると「えー、もう帰るの…」と寂しがるくりさん。
 
「また来週来ますがな」と言うと
「毎日!!!!!!!」だそうです。
 
今日はダンク氏と院内を徘徊してレストランでモーニング食べたり
院内のコンビニで買い物したんですが、この病院いい!!!!!!!
品揃えがそこらのコンビニより豊富で超高額のかつらまで売ってる。
 
くりさんの健康の為に私は毎回青汁を買って行くのですが、
冷蔵庫がマックスになってました。見知らぬ野菜ジュースなども追加されて
ましたが、
青汁一本も飲んでない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私は毎日飲んでます!!!!!
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と、こんな事がありました。
私も去年同じ奥三河エリアで大破しました。
だからもう転けない一心で走ってます。
 
でも、動物という落とし穴があるのも特に山では気を付けないといけませんね。
 
この日からずっと頭から離れない事があります。
暑い事故現場でじっと待機している私を気遣い、地元の方が車で
何度も私の様子を見に来て、「大丈夫?」と声を掛けてくれました。
 
またやって来て、「これ飲んで」と車の窓からお茶を差し出してくれました。
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このお茶が、私には物凄く、ずっしりと重く感じました。
 
こうしてバイクとは無縁の人々が助けてくれるというのがどういう事なのか、
いろいろと考えてしまいました。
 
くりさんが復活するにはまだ何カ月も掛かりますが、
復活したら真っ先に、当日助けてくれた方々の所へ行きます。
出来る事なら退院したら車椅子で奥三河へ…
 
紀州さんに続き、くりさんも伝説の男になった日の話でした。
 
「今日のくりさん」という記事を退院までシリーズ化出来ればいいんですがね。
くりさんは奥三河の山々を見渡せる絶景病室日当たり良好窓際ベッドに
朝から晩まで横たわり続けるという苦行の日々を送っておられます♪